森永乳業など、ラクトフェリンの歯周病原因物質抑制を確認

森永乳業は、乳由来たん白質ラクトフェリン
歯周病の原因物質バイオフィルムの形成を
抑制・除去する機能を持っていることを
新潟大との共同研究で確認した。


2種の歯周病菌がつくる同フィルムに対して、
ラクトフェリンの作用を調べる実験で調べた。


ラクトフェリン1000分の8ミリグラムという低濃度でも
バイオフィルム形成を抑えることがわかり、
濃度を濃くするとより効果が向上し、
同濃度で同フィルムの量も減らした。


また、ラクトフェリンとシプロフロキサシンと併用すると、
同フィルムを取り除く効果が増強されたという。


同フィルムは細菌が増殖してつくる菌膜で、
免疫細胞や抗菌物質に抵抗性を示す。
ラクトフェリンは唾液1ミリリットル中に
0・01ミリグラム程度含まれ、
口腔衛生環境を保持する役目をしている。


同社はラクトフェリンでこれまでに
ピロリ菌抑制効果などを示唆する研究成果を得ている。