神奈川歯科大学の投資詐欺事件

神奈川歯科大学の巨額投資を巡る詐欺事件・・・。


投資ファンドで運用し100億円規模の投資を実施したが、
2007、2008年度に計約89億円の損失を計上した。


大学法人側は人事権を持ち、発言権を強めた
法人元総務担当理事清水利朗被告の言いなりなっており、
チェック機能が全く働いていなかった。


田中被告は2005〜2006年、投資する意思が無いのに、
当時の理事長に「まだまだ株価は上がります。」と持ち掛ける等して、
知人の元経営コンサルタント会社社長大河内修一被告と共謀、
計6億円を騙し取った。


判決は11/24に言い渡される。


なお、謝礼を貰っていた高橋和人元理事長は、
「悪い事だと思った。」と述べ、
謝礼の1千万円は貸金庫に保管している事を明らかにした。
大学の総務職員担当幹部は600万円の謝礼を貰っていた。


          • 参考-----


神奈川歯科大学の事件の概要 法人の元財務担当理事の
三宅公雄被告と法人の投資顧問だった元投資顧問で
投資会社【Y・F・R】社長、大島健之受刑者の業務上横領罪。
追起訴内容は2008年7〜9月、法人が大島被告の会社に出資した
計11億2,500万円の内計2千万円を三回にわたり
三宅被告の口座に振り込み着服した。


両被告は平成20年11月、法人から追加投資名目で2億5千万円を詐取し、
19年4月〜20年9月には、法人が振り込んだ約5千万円を着服。
三宅被告が借金返済の為、大島被告に要求したと言い、
立件された三宅被告の横領額は計約5千万円に上る。


或いは、1億円以上の借金返済に窮した三宅被告が、
投資が決まる度に大島被告に謝礼を要求し、
大島被告は今後も世話になると考え応じた。


三宅被告が受領した謝礼は約2億円に上ると指摘されている。
また、東京都千代田区の投資会投資会社
【アルティメイトコンサルティング】元社長田中潔被告と
コンサルティング会社社長、大河内修一被告の詐欺罪。


田中被告の起訴内容は2005年10月〜06年2月、
当時の法人理事長に投資名目で計5億円を振り込ませ騙し取った。
法人から5億円を詐取した詐欺容疑で、内1億円分の共犯容疑で
経営コンサルタント会社社長大河内修一容疑者を再逮捕。


5億円は実際には運用されず、一部は大河内容疑者が関わった
鹿児島県のゴルフ場開発費用にあてていた事が判明。
法人元総務担当理事清水利朗被告が田中被告を法人に紹介し、
法人は2005〜06年、田中被告の会社に計8億円を出資。
法人の理事会で投資が認められる度、
田中被告が清水被告にリベートを渡していた。


学校法人は同10月、同社に1億円を追加投資。
同11月の3回目の1億円の投資からは、
取り分を増やそうと考えた清水被告の意向で大河内被告が排除された。
清水被告は、2006年2月の3億円の追加投資とこれまでの分を合わせ、
田中被告らから計4,500万円のリベートを得た。


清水被告は、同【Y・F・R】元社長・大島健之受刑者からも
計約3千円を得ていたとされる。
田中被告は追加投資を得る度、当時の理事会幹部らに謝礼として
現金を提供。理事会幹部は計1,200万円、
総務部幹部は計550万を受け取ったと言う。


2人は横浜地検の調べに「全て自分の用途に使った。」
「一部は自宅に保管して居た。」等と説明したと言う。
理事会幹部の家族は、
「本人は『色々と問題があるのでお話は出来ない。』としている。」
と話した。


大河内被告が進めていたゴルフ場開発の資金として、
学校法人から得た投資金を充てる事を計画。
同社が海外の大学等16法人から16億円を超える投資を集めていると言う
虚偽の書類を作成して信頼させ、同法人総務部幹部に
「上場株や未公開株で運用する。」等と説明し、
理事会の決定を経て同9月に1億円の投資をさせた。


この内3千万円は大河内被告の口座に移され、
650万円が清水被告に渡った。なお、大島健之受刑者は
元財務担当理事・三宅公雄被告と共に、
横浜地検に、逮捕・起訴された。


          • 参考-----


学校法人神奈川歯科大学の投資を巡る一連の詐欺・業務上横領事件で、
詐欺罪等に問われた元総務担当理事・清水利朗被告。
投資による巨額損失が明るみに出て引責辞任した直後、
千葉県市川市内の住宅や土地を妻に贈与していた事が判明。


清水被告が1980年に取得した市川市内の土地約100㎡と
鉄筋コンクリート2階住宅。
土地と建物を合わせた評価額は計約2,100万円。


【Y・F・R】等に投資を続け、2007〜2008年度で
約89億円の損失を計上したと言う。
外部調査委員会が昨年6/24、追加投資に問題があったと報告し、
清水被告ら理事8人が引責辞任
清水被告は、嘘の説明で同法人から
2億5千万円の追加投資を引き出した。


清水被告は、投資会社【アルティメイトコンサルティング】への
追加投資がされる度、両社から総額は7,000を超えるとされる
リベートを受領していた。