平成22年度がん研究助成金:福岡歯科大学

細胞分子生物学講座 分子機能制御学分野の藤兼亮輔助教
財団法人福岡県すこやか健康事業団の
平成22年度がん研究助成金について
奨励賞を受賞し助成金を獲得した。
助成対象研究と研究の概要は以下の通り。


■助成対象研究
抗がん剤に応答するアポトーシス機構に関わる
新規遺伝子の同定と解析




■研究の概要
抗がん剤の一つであるアルキル化剤は、
遺伝情報を持つDNAに傷を与え、
アポトーシス(細胞の自殺)を誘導する事でがん細胞を死滅させる。
このDNA損傷に応答したアポトーシス誘導の
詳細なメカニズムには不明な点が多くある。

この研究では、マウス繊維芽細胞、
ヒト子宮頸癌由来の細胞からウイルスを利用した
遺伝学的手法を用いて
アポトーシス誘導メカニズムに関わる新規遺伝子を見つけ出す。

この方法で見付かった遺伝子群は
がん抑制因子である可能性が高い為、
本研究の成果は新しい薬の開発や
アルキル化剤の効果的な使用法の確立に有用で、
がん撲滅の一端を担えると考えている。

神奈川歯科大学の投資詐欺事件

神奈川歯科大学の巨額投資を巡る詐欺事件・・・。


投資ファンドで運用し100億円規模の投資を実施したが、
2007、2008年度に計約89億円の損失を計上した。


大学法人側は人事権を持ち、発言権を強めた
法人元総務担当理事清水利朗被告の言いなりなっており、
チェック機能が全く働いていなかった。


田中被告は2005〜2006年、投資する意思が無いのに、
当時の理事長に「まだまだ株価は上がります。」と持ち掛ける等して、
知人の元経営コンサルタント会社社長大河内修一被告と共謀、
計6億円を騙し取った。


判決は11/24に言い渡される。


なお、謝礼を貰っていた高橋和人元理事長は、
「悪い事だと思った。」と述べ、
謝礼の1千万円は貸金庫に保管している事を明らかにした。
大学の総務職員担当幹部は600万円の謝礼を貰っていた。


          • 参考-----


神奈川歯科大学の事件の概要 法人の元財務担当理事の
三宅公雄被告と法人の投資顧問だった元投資顧問で
投資会社【Y・F・R】社長、大島健之受刑者の業務上横領罪。
追起訴内容は2008年7〜9月、法人が大島被告の会社に出資した
計11億2,500万円の内計2千万円を三回にわたり
三宅被告の口座に振り込み着服した。


両被告は平成20年11月、法人から追加投資名目で2億5千万円を詐取し、
19年4月〜20年9月には、法人が振り込んだ約5千万円を着服。
三宅被告が借金返済の為、大島被告に要求したと言い、
立件された三宅被告の横領額は計約5千万円に上る。


或いは、1億円以上の借金返済に窮した三宅被告が、
投資が決まる度に大島被告に謝礼を要求し、
大島被告は今後も世話になると考え応じた。


三宅被告が受領した謝礼は約2億円に上ると指摘されている。
また、東京都千代田区の投資会投資会社
【アルティメイトコンサルティング】元社長田中潔被告と
コンサルティング会社社長、大河内修一被告の詐欺罪。


田中被告の起訴内容は2005年10月〜06年2月、
当時の法人理事長に投資名目で計5億円を振り込ませ騙し取った。
法人から5億円を詐取した詐欺容疑で、内1億円分の共犯容疑で
経営コンサルタント会社社長大河内修一容疑者を再逮捕。


5億円は実際には運用されず、一部は大河内容疑者が関わった
鹿児島県のゴルフ場開発費用にあてていた事が判明。
法人元総務担当理事清水利朗被告が田中被告を法人に紹介し、
法人は2005〜06年、田中被告の会社に計8億円を出資。
法人の理事会で投資が認められる度、
田中被告が清水被告にリベートを渡していた。


学校法人は同10月、同社に1億円を追加投資。
同11月の3回目の1億円の投資からは、
取り分を増やそうと考えた清水被告の意向で大河内被告が排除された。
清水被告は、2006年2月の3億円の追加投資とこれまでの分を合わせ、
田中被告らから計4,500万円のリベートを得た。


清水被告は、同【Y・F・R】元社長・大島健之受刑者からも
計約3千円を得ていたとされる。
田中被告は追加投資を得る度、当時の理事会幹部らに謝礼として
現金を提供。理事会幹部は計1,200万円、
総務部幹部は計550万を受け取ったと言う。


2人は横浜地検の調べに「全て自分の用途に使った。」
「一部は自宅に保管して居た。」等と説明したと言う。
理事会幹部の家族は、
「本人は『色々と問題があるのでお話は出来ない。』としている。」
と話した。


大河内被告が進めていたゴルフ場開発の資金として、
学校法人から得た投資金を充てる事を計画。
同社が海外の大学等16法人から16億円を超える投資を集めていると言う
虚偽の書類を作成して信頼させ、同法人総務部幹部に
「上場株や未公開株で運用する。」等と説明し、
理事会の決定を経て同9月に1億円の投資をさせた。


この内3千万円は大河内被告の口座に移され、
650万円が清水被告に渡った。なお、大島健之受刑者は
元財務担当理事・三宅公雄被告と共に、
横浜地検に、逮捕・起訴された。


          • 参考-----


学校法人神奈川歯科大学の投資を巡る一連の詐欺・業務上横領事件で、
詐欺罪等に問われた元総務担当理事・清水利朗被告。
投資による巨額損失が明るみに出て引責辞任した直後、
千葉県市川市内の住宅や土地を妻に贈与していた事が判明。


清水被告が1980年に取得した市川市内の土地約100㎡と
鉄筋コンクリート2階住宅。
土地と建物を合わせた評価額は計約2,100万円。


【Y・F・R】等に投資を続け、2007〜2008年度で
約89億円の損失を計上したと言う。
外部調査委員会が昨年6/24、追加投資に問題があったと報告し、
清水被告ら理事8人が引責辞任
清水被告は、嘘の説明で同法人から
2億5千万円の追加投資を引き出した。


清水被告は、投資会社【アルティメイトコンサルティング】への
追加投資がされる度、両社から総額は7,000を超えるとされる
リベートを受領していた。

【第28回日本顎咬合学会学術大会】東京フォーラム開く

■海外より著名講師を招聘


6/12、6/13日の2日間にわたり、日本顎咬合学会の
第28回学術大会が東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開かれ、
多くの歯科関係者が来場した。


今回のプログラムチェアマンは林揚春先生。
【予知性のある歯科臨床を求めて】をメインテーマに、
米国歯周病学会よりマスタークリニカルアワードを受賞した
デニス・ターナー氏、GBRの生みの親であるウイリアム・ベッカー氏、
ピエゾサージェリーで知られる韓国のソン・ドンソク氏ら
海外演者による特別講演が行われた。


次期大会は2011年6月11日、6月12日に会場は同じく東京フォーラムで、
夏見良宏先生をプログラムチェアマンに開催される。

歯科医に虐待意識調査・・・相談、通告、指針に反映

東京都江戸川区で小学一年男児が今年1月、
両親から暴行を受けた後に死亡する等、
児童虐待事件が全国で相次いでいるが、
一般社団法人【日本小児歯科学会(会員約四千四百人)】は
小児歯科医師に虐待への対応や意識に関する調査を行う方針を決めた。
児童虐待問題で、歯科医師の意識調査が全国規模で行われるのは初めて。


調査は、同学会が資格認定する小児歯科の専門医約千人が対象。
6月から調査票を配布し、本年度中に分析結果をまとめる予定。


調査票では、歯科医師の通告義務や通告先等
虐待問題への関心を問う他、虐待を疑う事例や
児童相談所等への相談・通告の有無、
虐待を疑っても通告しなかった経験や理由、歯科健診時に
ネグレクト(育児放棄)等の虐待に注意しているか等を尋ねる。


同学会は虐待防止対応のガイドラインを作成しており、
調査結果次第で、ガイドラインや虐待の疑いを判定する
診断用アセスメントシートを見直し、研修会にも役立てる。


歯科医師は、乳幼児歯科健診や学校歯科健診等を通じて
虐待を見つけ易い立場にある。東京都等の調査では、
虐待を受けた6歳未満の子供の虫歯数が平均の約3倍に上り、
治療を受けさせないネグレクトとの関連性が指摘されている。


江戸川区の事件では、歯科医師男児の様子から
虐待を疑って通告した。
だが、親とのトラブルを恐れて
相談や通告を躊躇う事例も少なくないと言う。



【役割明確化も課題】


日本小児歯科学会の朝田芳信理事長の話・・・。
調査対象とする学会の専門医は、
地域で小児歯科のネットワークの中核を担っている。
最前線の専門家から児童虐待への対応や意識を調査し、
子供の健康を守る立場から提言をまとめたい。
児童虐待防止法歯科医師の役割を明確化する事も課題になるだろう。

【不正請求】近畿厚生局、登録取り消し処分(京都府)

近畿厚生局は1/14、保険診療で110件計118万4470円の
不正・不当請求があった等として、
和束町中式部【はやし歯科医院】の林俊宏元院長を
保険医登録の取り消し処分にしたと発表した。


昨年12月に廃業した同医院についても、
同日から原則5年間は保険医療機関として
再指定しない[取り消し相当]とした。


同局によると、08年2月に患者から通報があり、
同年9月から指導や監査(対象は07年1月から08年10月)を実施した。


実際に装着していない詰め物をしたとする等の[付増請求]
▽実際よりも保険点数の高い別の診療をしたとする等の[振替請求]
▽患者が自費で装着した義歯を保険請求する等の[二重請求]
−−上記3通りの不正請求、47件計103万4810円と
カルテ記載が不十分な不当請求63件14万9660円があった。


林元院長は不正を認めている。
監査分の他に不正・不当請求が判明すれば
返還させる方針。

不正請求35万円:保険医取消し(愛媛)

10月26日、四国厚生支局愛媛事務所は、
不正請求を繰り返し行った等として
【重松歯科医院】(今治市宮窪町宮窪)の
保険医療機関の指定を10月27日付で取り消すとともに、
重松均院長(52歳)の保険医登録も取り消す事を明らかにした。


重松院長は平成18年3月〜平成20年12月の間に、
架空の歯周病治療を診療に加えたり、
保険適用外の材料を適用対象に書き換えるなどの不正請求、
所定点数を誤って診療報酬を請求する等の
不当請求が計34万6772円あった。

2年目の歯科医 誤抜歯 118万円賠償

6月1日、神奈川県藤沢市は、
高校の女子生徒(17歳、当時)が
平成13年6月に市立藤沢市民病院で誤って
違う歯を抜かれたことの
損害賠償が合意したことを発表した。
損害賠償額は約118万円。

女子生徒は藤沢市内の矯正歯科医院から
抜歯要請の紹介状を持って市民病院に来院。
口腔外科で2年目の歯科医師が担当した。
左下側第3大臼歯の抜歯治療を受けるはずが、
誤って手前の第2大臼歯を抜かれ、
昨年6月まで他の医療機関で治療を余儀なくされた。

市民病院では原因は
「歯科医の思い込み」としている。

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こう言うときって、差し歯にするのかな?
それともインプラントとかにするのかな?
それともブリッジとか?