平成22年度がん研究助成金:福岡歯科大学

細胞分子生物学講座 分子機能制御学分野の藤兼亮輔助教
財団法人福岡県すこやか健康事業団の
平成22年度がん研究助成金について
奨励賞を受賞し助成金を獲得した。
助成対象研究と研究の概要は以下の通り。


■助成対象研究
抗がん剤に応答するアポトーシス機構に関わる
新規遺伝子の同定と解析




■研究の概要
抗がん剤の一つであるアルキル化剤は、
遺伝情報を持つDNAに傷を与え、
アポトーシス(細胞の自殺)を誘導する事でがん細胞を死滅させる。
このDNA損傷に応答したアポトーシス誘導の
詳細なメカニズムには不明な点が多くある。

この研究では、マウス繊維芽細胞、
ヒト子宮頸癌由来の細胞からウイルスを利用した
遺伝学的手法を用いて
アポトーシス誘導メカニズムに関わる新規遺伝子を見つけ出す。

この方法で見付かった遺伝子群は
がん抑制因子である可能性が高い為、
本研究の成果は新しい薬の開発や
アルキル化剤の効果的な使用法の確立に有用で、
がん撲滅の一端を担えると考えている。